製本への道4

mohe2006-05-09

今日はFONTに関して、可能な限り勉強しました。
 まず、文庫本や漫画の吹き出しには写植文字が使われていた事。
その中で「写研」の文字が写植業界でスタンダードであった所から始まり、
現在のDTP業界では、その代替えは存在していない事がわかりました。


 で、数々の職人さんの「読みやすい明朝体」の現在の見解を調べた
ところ、以下の文字が採用候補としてあげられるようになりました。


モリサワ リュウミンオールドかな
・FONTWORKS 筑紫明朝体
・FONTWORKS マティス
・イワタ明朝体オールド


 仕事柄、自分のDTPマシンに上記の内2つのライセンスがあるので、
それを使って印刷テスト用のデータを作りました。本職は印刷業界では
ないので、写植に関する知識は皆無だった感じです。

 写植に関して調べている最中、危険な発想ですが、写研のOKLの中古の
写植プレートを買ってきて気合いでパスとって、フォント化してやろうかと
思いました(アホ やめましたが。


 で、できあがったのが右の写真です。
・左が本物の文庫から切り取ったモノ
・右が本日印刷したモノ


 デザイナーさんに説明する為の精度でいいので、ある程度しか合わせて
いませんが、ほぼ同じように見えると思います。
テキストエディタで文字合わせしてこれなので、
Illustratorで合わせたら、ほぼ完璧に合わせられる自信があります。
 さっそく書いたSSを全ページ両面で出力しました。明日背固め作業を
したいと思います。


 残念なことに、現在使用中のテキストエディタでは、最終的な印刷
データの完成度まで持って行くことができない事がわかりました。
仕様的に右閉じ、左閉じをサポートしていないのと、ルビのサイズも
変更できないなど、いくつか問題がわかりました。
ある程度覚悟していましたが、やっぱり、Illustrator→PDF路線で最終
入稿データを作成するしかないようです。
 Illustratorは得意ですが、全ページとなると作業効率的にかなり
落ちるかなと思います。


 250ページ分文章をペーストしてページ番号いれるとか地味な作業が
まっている感じです。ルビのこと考えると、ちょっと笑えますね(w


あと、今日は超いいことありました!!
人の海さん、本当にありがとうございます! 超嬉しいです!!